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FLEXLOC NUT(フレックスロックナット)

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宇宙航空機用に開発されたオールメタルの最高級ゆるみ止めナット

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米国SPSテクノロジー社が宇宙航空機用に開発した最高級ゆるみ止めナットです。現在では、一般産業用から航空機に至るまで広く採用され、ユーザーの絶大なる信頼を得ている製品です。

わが国でも一般産業用機械、半導体製造装置、各種エンジン、原子力プラント等に幅広く使用されています。

フレックスロックナットはゆるみ止め機構部分とナット部分が一体化した全金属一体構造、抵抗トルク型緩み止めナット(All Metal Torque Self-Locking Nuts)です。

標準は非熱処理品でありますが、はめ合い長さが従来品より長いため、ISOクラス8の機械的性質を有し、耐力テストではクラス12のナット保障荷重さえもはるかにしのぐことが確認されております。 このため、ねじのゆるみ対策の基本である十分な予張力を発生させる高い耐力条件を満足するのです。

 

ゆるみ止め機構

右図のように、ゆるみ止め機構部分はナット上部に6ヶ所のすり割りをいれ、特殊な“かしめ”(軸方向圧縮)を加えてあります。ボルトの装着によって押し広げられたかしめ部分が元に戻ろうとするバネの力により、ねじ面間の回転抵抗が最大となりゆるみ方向の滑り回転の発生を防ぎます。

ボルトがゆるみ止め加工部分に達しますと、すり割り部分がかしめられているため、広がり始めます。しかし押し広げられたかしめ部分はばねの力が働いて縮もう(元に戻ろう)とします。この作用が抵抗トルクを生ずるのです。しかもその抵抗トルクは締付けトルクの10~20%で設計されていますから、小さなトルクで挿入可能となり、締付けトルクに影響を及ぼしません。ボルトの先端が1山半ほどナットを通過(抜け出る)すると、このゆるみ止め機構は完全に働きだします。

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特性

全方向に亘り雄ねじと雌ねじの隙間が埋められる事により、どんな振動に対してもゆるみ止めが確実になされます。

ナットの耐力が高いことから強度区分8.8、10.9、12.9のボルトに使用可能です。

これまでどんなゆるみ止め製品を使用してもゆるみが収まらないといった箇所に適しています。

現在使用中のスパナにより挿入可能です。(特殊工具不要)

着座させなくてもゆるみ止め効果を発揮します。(ストップナットとして使用可能)

400℃の温度環境にて使用可能です。

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どのような箇所に使用するか

厚型(標準型)

一般的な使用個所であって、より高い締付け荷重が必要な場合。

薄型

重量やスペースの節減が重要視される箇所。

薄型は厚型よりも40%軽く、高さは30%も低いので、コンパクトな設計が可能となり、相手ボルトも短くてすみますから、更に重量が軽減されます。

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導入事例

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