<後日談>
定年退職後に再雇用で働き、数年前に勇退された会社の先輩に、先日お目に掛かりました。その際、「いまでも日経新聞を読んでおられますか?」ということをお尋ねしました。自分自身、退職後に日経を毎朝熱心に読み続けられるだろうかと考えていたからです。先輩の答えは、「さすがにもう読めないよねぇ」というものでした。テレビでニュースは見ていても、新聞を手にして読み込むのは、「根気が続かない」ということなのでしょう。
ビジネスパーソンに対して「日経新聞を読め」と言われているのは、ひとつには「頭の訓練」との意味があると思います。政治経済と企業活動、人事や法律、科学技術といった事柄について、論理的で無駄のない整然とした文章で説明し、解き明かしていく記事の内容を熟読することで、物事の本質を的確に捉えたり、正しく理解する「思考」の良い訓練になります。
また自分なりの考えや視点から記事を検討し、頭の中でまとめることで、人から求められた時に有意の意見を述べることができることでしょう。最近は米国側からコメントを求められることがしばしばありますので、普段から頭の中で整理しておくことが大切だと感じています。
様々なことが急速に変化していく時代にあって、立ち遅れることがないよう鍛錬を続けていきたいと思います。
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