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2018年11月6日

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2018年11月6日
ハードウェア製造者とソフトウェア開発者の意識の違い
アプリって何故こんなにアップデートが多いの?

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 初代iPhoneの発売は2007年であったそうなので、かれこれ10年余り過ぎたことになります。私がiPhoneを使い始めたのは、それから2-3年後、たしか4だったと思います。 当初は、今で云うガラケーとの操作感の違いに戸惑い、大いに難渋して「やめておけばよかった」と後悔したものですが、面白いもので、一週間ほどして慣れてくると、「これほど便利なものはない」と思うようになりました。同じように感じた方も多いのではないでしょうか?

ところで、スマホを使っていて煩わしいのは、アプリが頻繁に更新されること。時には、同じアプリが2日続けて更新するので、「何でこんなことになるの?」と考えたりします。

アプリに関わらず、コンピュータのソフトウェアには更新が必ずついてまわります。アップデートと言えば聞こえは良いですが、要は「商品が未完成な状態で、対価を取って市場にリリースし、後追いで修正をかけている」ことに他なりません。

同じコンピュータでもハードウェアの方では、そういう訳にはいきません。仮に新しく購入したパソコンで、メーカーから修正用の部品が次々と届き、ユーザーが自分の手で交換しなければならない事態が発生したら、それで使い勝手が改善されるにしても、よほど閉口するに違いありません。

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 当社が販売するAvibank社製のボールロックピンは、二つの部材に開けた通し穴へ差し込んで締結し、ボタンを押すとピンを抜いて部材を放すことができる便利な商品です。ボルト・ナットのように回して締めるために時間が掛かる締結部品と対比して、クイックリリースピンと呼ばれることもあります。同じ原理によるキーホルダーは一般に出回っていますので、知っている方も多いでしょう。

 部材同士の仮留めのような用途に最適で、剪断方向の応力には十分な耐久力があります。一定の重量がありつつも短期間しか使用せず、しかも組立てや解体を短時間で済ませなければならない、展示会などのイベントに用いられる簡易の構造物などに使われています。Avibank社製ボールロックピンの場合は、航空機の機体整備の現場にも用いられています。

我々のように工業製品に関わる仕事をしていると、「商品とは完全無欠の状態で顧客に引き渡されるべき物」との意識を持っており、製品に不完全なところがあれば、不良品が流出したとして、不適合原因調査や是正対策報告が必ず求められます。

Avibank社のボールロックピンにも可動部があり、それがスムーズに作動して快適に使用できることを、購入した顧客は期待しています。そのような視点からコンピュータのソフトウェアを見た場合、先に述べたように「未完成な商品を販売し、後から修正していく」供給形態には、なんとも言えない不思議な気持ちになります。

 

 

自動運転
 

 先ごろ、トヨタとソフトバンクによるモビリティー分野での提携、新会社の設立が発表され話題になりました。将来的には自動運転車での配車サービスの展開を見据えているようです。近ごろでは「CASEが今後の自動車の鍵となる4要素」と言われるようになり、レベル5の完全自動運転車の実現も視野に入っているようです。

その中で、ハードウェアの生産者を代表するトヨタと、ソフトウェアの世界の雄であるソフトバンクの提携 ― 両者の持つ「商品の完成度」に対する意識の温度差が、いずれどのような形をとって顕れてくるのか ― 非常に興味があるところです 。

完全自動運転車が対人を含む交通事故を起こした時、誰がどういう形で責任を負うのかについて議論が始まっています。仮に、今iPhoneで更新するような頻度で、自動運転ソフトウェアのアップデートが日常的に行われるのだとしたら、私が自動運転車に乗るのにはかなり勇気が要ることでしょう。

<2018年11月26日 追記>
 日経新聞の中部経済面に「トヨタの未来」と題する特集がシリーズで掲載されており、11/23付の同欄では「ソフトバンクとの異業種連携」について触れられていましたね。記事中、異業種との提携を加速する豊田章男社長の自動運転車に関するコメントとして、「トヨタは最初の1台ではなく、安全性と普及、信頼が使命だ」との言葉が述べられており、私はたいへん安心しました。同社が市場に供給する自動運転車がどのような機能を搭載したクルマになるのか、楽しみに待ちたいと思います。

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