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私の私の彼は~ 左きき〜♫

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  2021年5月7日
 私の私の彼は~ 左きき〜♫
 別に器用でも便利でもないんです。

左利き lef-handed

 ある日、自宅に届いた郵便の封を切ろうと、テーブルに置いてあった子供のハサミを手に取り、封筒にハサミを入れましたが、どうもうまく切れず難儀しました。家人に「このハサミは刃が鈍っているのではないか」と伝えたところ、それは左利き用だとのこと。私はそれを右手に持って封を切ろうとしていたので、ちゃんと切れなかったのです。左手に持ち替えたら、すっと刃が入り開封できました。

私の家族は、亡くなった祖母と母が左利き、私が左利きで、3人いる子供の内2人が左利きです。祖母も母も私も配偶者は右利きなので、完全な「左」優勢遺伝になっています。毎週叱られているチコちゃんに、一度「人にはなぜ右利きと左利きがあるのか」教えて欲しいと常々思っています。

最近、食レポやCMでタレントが左手に箸を持って食べ物を口に運ぶのを頻繁に目にするようになりましたね。かつては、左利きは矯正すべきものとされていて、筆も箸も右手で使うように躾けられたものでした。私の場合は、字は右で書き、箸は左で持っています。父が「字は右手で書いた方が合理的だが、箸は左右どちらでも違いはない」と、矯正を求める先生方に主張したそうです。今から50年以上前のことですから、当時はめずらしい考え方だったでしょうね。

よく右利きの人から、「左利きは器用」とか「右と左両方使えて便利」と言われるのですが、実はそんなことはないんです。器用かどうかは右利き左利きに関係がありませんし、日常の生活では左利きは非常に不便なんです。右手と左手両方にペンを持ち、紙に「あいうえお」と同時進行で書けますけれど、これはまったく実用性はなく、宴会の一発芸でも、「ほお〜」とはなっても、まったく笑いは取れません。私の場合、矯正の結果、右手で字を書きます。ただ、どうしてもやや右斜めに傾くので、意識して補正しながら書いていきます。中学や高校で、同級生が左手に鉛筆を持って字を書く時、不思議な角度に腕や手首を曲げて横書きするのを見て、左手で字を書く難しさがよく分かりました。

フライパンを右手で支え、左手にフライ返しを持って、炒め物を作ってお皿に盛るのは、ほとんど絶望的になるほど「Mission Impossible」です (右利きの方には、ぜひ一度これを試して頂きたいと思います) ノコギリで木を切るのも同様、右手で扱うように刃が立てられていますし、ドライバーやレンチも右手で回す様にネジが切られています。オーブントースターのタイマーや電子レンジのダイヤルも右手で回すことが前提になっているのです。 手提げカバンやショルダーバッグのチャックは、カバンの顔を相手側に向けて、左手で引いて開く形になっていて、あれは右利きの人が扱いやすいようにそうなっています。

left-handed problems 左利き 問題点

 鉄道の自動改札も、右手に定期入れを持ち、センサーに接触するよう右側に設置されていて、あれを左手にパスケースを持ってタッチするのは、手が遠くなるのでしばしば十分接触せず、混み合う朝の通勤時に改札を通れなくなり、後の人に舌打ちされたりします。ネクタイは右手で締めた時に滑らないように織ってあり、シャツの襟元が緩まず崩れないのですが、左手で結ぶとネクタイの織りが滑る方向になり、どうしても緩みがちになって首元が締まりなくなります。男性の衣類は左前なので、ベルトは右手で通すとスラックスの左前と合って、収まりがよくなります。逆に左手で通すと、ベルトのバックルがスラックスの前重ねに載って突き出るようになり、ネクタイの先と接触し、どうしてもネクタイの先端の裏側が傷んでしまいます。

学生時代に知り合ったばかりの女の子と初デートに行き、ファミレスで食事をしたら、彼女が「あれ?」と言うので顔を上げたところ、おたがいに左利きだと分かって、笑ったことがありました。彼女は人と食事をすると、必ず「左利きなんですね」と言われるので、私もそう言うと思っていたそうです。まだまだ「左利きの嫁は、姑さんから歓迎されない」風が根強い時代だったので、気にしていたんですね。

ラーメン屋の狭い入れ込みのカウンター座って麺をかき込む時には、箸を持つ側の左肘が左隣のお客さんの右肘の邪魔にならないように気をつけなければなりません。たまにそれが気にならないと、左隣の客が左利きだったりして、「助かるなぁ」と思ったりします。だからといって、左利き同士で仲良くなる訳でもなく、「おたがい苦労しますよね」と微苦笑を報いあう程度の話です。洋食の際に、私がナイフを右手にフォークを左手に持つと、同席の方から「左利きなのに、ナイフとフォークは普通に持つのですね」と言われることがままあります。箸と同様、食べ物を口に運ぶ左手にフォークを持っているので、そう説明すると、「そう言えばそうですね」と不得要領な反応が返ってきます。

先日、松山選手がマスターズで優勝を果たしたゴルフ、なぜか右利き主体のスポーツです。競技自体は、右利き左利きの有利不利は無さそうですが、プレーヤーはほとんどが右利きです。あれは何故なのでしょう?クラブもほぼ右利き用ばかりですし、ドライビングレンジも右利き用打席中心です。ショップで左利き用のクラブを探すと、店員はあごをしゃくって、「そのへんにあるから自分で見て」と、まるで招かれざる客の扱いです。「ゴルフは左利きが右で打つと良い」としばしば言われますが、それなら右利きのプレーヤーはみんな左で打てば良い訳で、現実がそうなっていないのは、「ゴルフ都市伝説」だからなのでしょう (右利きが左でプレイして成功しているのは、フィル・ミケルソン選手ぐらいです) 一応、左右どちらでも打てるので、クラブバッグには、左用のクラブに混じって、右用も何本か入れてあります。打角的に左打ちで無理がある時には、右で打ちます。便利と言えば便利ですが、ハーフ75の腕前では、そもそも「お金と時間を掛けて、芝刈りするのはやめた方がよい」の類でしょうね (大恥)

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