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バイクは自分で立てないんだから

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  2021年12月21日
 「バイクは自分で立てないんだから」
  その愛好家も自立できていないのよ (違)

BIKE バイク ツーリング

 先日、二輪車の王者と言えるハーレーダビッドソンが、電動バイク部門を分割しSPACとの合弁で22年半ばに上場すると発表したとの記事が日経新聞に掲載されました。社名は電動バイクのブランドと同じ「ライブワイヤー」になるそうです。

四輪車の世界ではEVへの注目が高まっていますので、市場はハーレー社の発表を好感して、一時は2割近く株価が上昇しましたが、「成長事業を分社化した後、レシプロ・エンジン二輪車の部門に何が残るのか」という見方が強まり、結局5%程度の上昇まで株価は押し戻されました。たしかにその通りかも知れません。またSPACを介するあたりは、「株価上げのテクニック」的アクションのような印象を持ちましたね。



BIKE バイク ツーリング

 実は今年、還暦を前にして13年ぶりにライダー復帰しました。16歳で免許を取得してから、何度かオートバイを降りている時期がありましたが、「結局バイクに戻ってくるんだな」という気がしています。まぁ「頭の後ろに”けものへん”が付いている」ということなのでしょう www

もう年齢も年齢ですし、今回はバイク旅の基本に戻って、道中の名所旧跡には必ず立ち寄り、神社仏閣では心静かに安全を祈るため、オートバイ選びに当たっては「運転手を急かさないモデル」や「ツーリングの途中で気軽に立ち止まれるバイク」を前提に探しました。

当初、単気筒のSRを候補に挙げたのですが、残念ながら廃版になるらしく、今では中古も入手困難であることが分かりました (最近、このような廃版モデルの中古車相場は非常に高騰しているそうですね)

年齢的に「これが最後のバイク」になるかも知れませんので、「上がりのハーレーもアリか」と次に883を検討したところ、現行モデルは車重が260キロもあり、すっかり閉口してしまいました (記憶の話なので正確ではないのですが、昔は220キロぐらいだった筈なので、なんでそんなに「体重」が増えたのかしらん?)

オートバイの場合、始動できず「やむなく押して持っていく」こともありますから、ショップは自宅から徒歩圏が好ましいんですよね。

近隣にあったトライアンフのお店は残念ながら閉店しており、そこでBMWのショップへ行ってみました。F650というロードスター1150の弟分のような位置づけのモデル (おそらく女性ライダー向け?)があったのですが、今は排気量もアップして大型化し、かつての「つつましい」雰囲気から変わっていました。

ショップオーナーからは、新型のネオクラシック系ストリートファイターをひとしきり勧められましたけれども、トムクルのようにそれに乗ってパリの街路を逆走しても、IMFが助けてくれないことは明白なので、ご好意に感謝しつつ固辞しました。



BIKE バイク ツーリング

 そんなある日、近所の中古店に足を運んだ折り、今回の相棒「カワサキW800 (愛称Wハチ)」に巡り会うことができたのです。 保管状態が良かったのでしょう、外観は極上で限定色、前オーナーにより程よくカスタムが施され、エンジンは慣らしが終わったばかりという距離、ひと目見てすっかり気に入り、その場で契約に至った次第です。

片岡義男さんの小説「彼のオートバイ 彼女の島」に主人公コオの愛車として登場したモデル、源流はメグロの直立2気筒、2000年代の初めにメーカーが復刻版として650ccを再販した際、北海道でレンタルして乗ったことがありました。

その後800ccへ排気量が増えており、今の自分が運転するには、ちょうど良い出力やトルク感です (650のままだと高速での長距離移動はツライ気がします)

購入時は、どちらかと言うとマイナーなモデルと思っていたのですが、走りに出ると1台か2台は必ず見かけるので、「乗り手を急かさない」キャラが愛されているのでしょうね (一度は同じ15年度限定車に遭遇しました)

最近リリースされる新型のロード車は、水冷多気筒で電子装備満載のモデルが多いので、SRが廃番になると「中排気量、空冷、フロント18-19インチ」がこれ一機種に限られるかも知れませんね (それがこのバイクをよく見かける理由かな?)



BIKE バイク ツーリング

 今年、四輪車の世界では「EV化」へと大きなパラダイムシフトが進みました。いずれ二輪にもその流れが訪れることでしょう。レシプロエンジンで動くオートバイで走れる最後の時代を、この相棒と共に充分に楽しんでおきたいと思います (たぶん持て余し気味であったろうバイクを、大事に長期間コンディションを維持してくれた前オーナーに感謝します)

さて、関東圏のツーリング先としてとてもポビュラーな箱根には、ハイキングコースとして人気の金時山があります。その登山口に山の名前の由来になった童話の「金太郎さん (坂田公時)」を祀った神社があり立ち寄りました。健康の神ということですから、疫病退散を念入りにお祈りします。

箱根山一帯は人気アニメの戦いの舞台になり、地域起こしのイベントになっています。それを目当てにしたファンの到来も多いそうですが、ここもそのひとつなのだそうですね。



BIKE バイク ツーリング

 そこから仙石原のすすきの眺めを楽しんだ後、強羅へと向かう県道へ進みました。途中の美術館へ久しぶりに入りたかったのですが、早朝の仕事で出発が遅れ時間がなく、鑑賞は次の楽 しみにしましょう。

このルートは企業の保養所や個人の別荘地がひっそりとたたずむ閑静なエリアを通ります。まだ夏の盛りのような強い陽射しが濃い翳を路面に作り出す、緑深い木立の中をWハチまかせでのんびり駆け、運転手はひたすらマイナスイオンの補給にいそしみました。

途中、強い硫黄のにおいが鼻を突きます。大涌谷とは離れていますし、いずれかの保養所なりが引いている源泉からでしょうか。条件反射で、真っ黒のゆでたまごを思い出しました www       

そこかしこに閉鎖した宿泊施設や飲食店を見かけ、とても心が痛みます。噴火の兆候で立入規制が行われ、痛手を被っていたところへ、新型コロナの追い討ちが重なった故でしょう。



BIKE バイク ツーリング

 強羅の駅前を回りこみ、やがて箱根駅伝の6区に相当する下りへ合流して、湯本の先にある「えれんなごっそ」のカフェでひと休みです。

箱根登山鉄道で長らく現役を勤めたモハ1型107をカフェ横に設置、車両の座席がカフェの客席として利用できます。箱根登山電車ケーキを頂きました。スポンジは底にうすくあり、あとはババロアです。甘さは控えめで助かりました。

飛び石連休の初日ということでクルマやバイクは多かったのですが、交通はスムーズでストレスなく走れました。実に有難いことですね。

町田市を中心に考えると、近くには三浦半島、さらに伊豆箱根や房総半島へもアクセスが大変よく、オートバイ乗りにはツーリング先に事欠かないエリアです。これからも折に触れてWハチと共に出かけてみたいと思います。

21年も前年に続き多難な一年となりました。皆さまが穏やかな良い新年をお迎えになりますよう、心よりお祈り申し上げます。来年こそはコロナ禍からの脱却が現実となりますように。



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