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2019年9月9日

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2019年9月9日
おんな心と秋の空
人気者ってホントつらいですね

落下する男

 かつては人気を博した遊園地も、いつしか閑古鳥が鳴くようになり、採算割れが続いて閉園のやむなきに至る....たまにそんなニュースを耳にしますよね。ところが閉園が決まると、なぜだか大盛況を呈し、超満員で駐車場に入るにもひと苦労、園内の乗り物は長蛇の列 .... これもまたよく聞く話です。遊園地にしてみたら、「だったら閉園しなくても済む程度に平均して来園してよ」と恨みごとのひとつも言いたくなることでしょう。

 少し前のこと、「カール」というスナック菓子が、東日本で販売を止める(西日本では継続)というニュースがありました。発売が1968年といいますから、50年にわたって販売されてきた訳ですね。流行りすたれの激しい商品カテゴリーでありながら、立派なブランドです。なんでも売れ行きが芳しくなくなった理由のひとつは、「カールをつまんだ指先でスマホを操作すると、画面が汚れる」ことだとか....それならポテチだって変わりはないと思うのですが、要するに商品やブランドとしての賞味期限に終わりが来た、ということなのでしょう。

 同じようなことはタレントにもあって、かつては世の注目を欲しいままにしたアイドルから、急速に人気が離れていくことが起きますね。ずいぶん後になって、電車の天井からぶら下がっている週刊誌の吊り広告の「あの人は、今….」といった記事に名前が出ていたりします。天地真理さんといえば、70年代のはじめ頃に女性タレントとして、老若男女を問わず圧倒的な人気を誇り、毎日のようにテレビ番組に出演して、歌でもヒット曲を連発....まさに茶の間のアイドルでした。

 しかしやがて、一部のファンを除いて、まさに潮が引くように支持が薄れていきました。ピンクレディーは70年代の後半、子供たちに絶大な人気を持ち、写真をプリントした筆箱や下敷などの文房具が小学生に飛ぶように売れ、レコードのセールスは記録づくめ、何曲も続けてミリオンセラーになりました。彼女たちの歌声を耳にしない日はない、というぐらい社会全体を巻き込んで、まさに「狂騒曲」といった現象....その経済効果はずいぶんと景気を押し上げたことでしょう。

 ところが、ある時期を境に「パタリ」と人気が落ち、それこそ存在自体が消えてなくなったかのようになりました。 人のことを商品のように例えるのは失礼千万な話ではありますが、タレントということで許してもらえるなら、「賞味期限が到来した」となるのでしょうね。本人にしてみれば何年も休みもない程に忙しく働いた挙句のことで、気の毒とは思うものの、それは人気商売の宿命といえるでしょう。同じタレントでも、シンガーソングライターなどは、人気絶頂の間に露出を増やし固定客を拡大して、あとはその支持層を相手に自分のペースで仕事をしていく感じがします。

 女優にも似たようなことが言えて、彼女たちはドラマに出演して女性視聴者に好感度を抱いてもらい、出演料が高額な化粧品やヘアケア製品のCMや広告に起用されることが「ビジネススキーム」になっているようです。好感度の高さがCM起用の機会を増やし、出演料を上げる効果を持つので、いわば「ドラマ出演が営業活動、CMは集金」ということなのでしょう。実業家と結婚して娘が生まれ、好感度女優としてのブランドを維持するため年に一本ぐらいドラマの仕事をして、何本かのCMキャラクターに起用される女優の姿を見ていると、「究極の勝ち組」だと思うのは私だけでしょうか? (神様はいつも美人に優しくて不公平ですよね)

WORLD MAP

 さて、この夏のはじめに、公正取引委員会がジャニーズ事務所に対して、元SMAPの稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾さんの3人をテレビに出演させないようにテレビ局へ働きかけた場合、「独占禁止法に違反する」と注意していたことが話題になりましたね。働きかけた事実を確認したとか、確度の高い疑いがあるということではなく、「そんなことをしてはダメですよ」とあらかじめ伝えたとのこと。

 唐突なニュースでしたし、公取委のようなお固い役所が、芸能界の話にそのような形で干渉するとは思いもよらず、たいへん驚きました。 たしかに独立以降、ドラマやバラエティで3人の露出は次第に減っていき、この時期にはほとんど見かけなくなっていました。 実際にジャニーズ事務所からテレビ局に圧力があったとか、またジャニーズ所属タレントが番組に出演してくれなくなると困るので、テレビ局が自ら「忖度」したなどと、まことしやかに囁かれました。真相は藪の中ですが、さもありなんと感じさせますね。

 一方で、テレビ局にとって芸能事務所は「仕入先」、お客さまは「スポンサー」です。スポンサーである企業は、広告代理店を通じて番組で流すCM製作を行う訳ですから、「広告宣伝効果や訴求力が得られない」と広告代理店が判断するタレントは自社のCMに起用しないでしょう。

 その点から考えると、草彅剛、香取慎吾さんは今年前半7社のCMに登場しており、「CMタレント」としては、スポンサー企業の期待や要望を満たし得ると評価されている訳ですね。にもかかわらず、テレビ番組への出演が減ってしまったのは、一体なぜなのでしょうか? 思うに、最初に「SMAPがジャニーズ事務所から独立する 」とか「木村拓哉さんだけ残留する」とのスキャンダルが持ち上がった際に、SMAPの「ブランド価値」が毀損してしまい、個々のメンバーのコアなファン層とは別の、「グループとしてのSMAPに好印象を持っている」一般大衆の支持が離れてしまったように思われます。

  現在では「嵐」がSMAPと同じカテゴリーで、強力なブランド価値を持つ「競合」として存在していますから、その環境下でブランドの毀損はいかにも痛いですね。 最終的に、分裂解散する形でSMAPというブランド価値は雲散霧消してしまいました。彼らの場合、自ら「賞味期限の到来」を呼び込んだ、というところかなと思います。あとは、元メンバーそれぞれが持っている自分自身というブランドの価値次第になるのでしょう。 当社も様々なブランドの商品を取り扱っています。常々「ブランドの大切さ」を意識していますので、SMAPの一件をその観点から考えてみました。



BRANDING
 

 まぁ現代は、インターネットという新たな放送メディアが存在感を増しており、テレビを凌駕する勢いです。3人の元メンバーにしてみれば、テレビからインターネットに活躍の場を移し、先に挙げたシンガーソングライターと同様、自分たちの固定客を相手に仕事をしていく形に落ち着くのでしょうね。

 公取委の突然の指摘は、解散して時間が経ってからだっただけに、かえって「落ちぶれた感」を創り出し、本人のブランド価値をも傷つけた可能性があるという意味では、3人には「よけいなお節介」だったかも知れません。一般大衆から同情を寄せられつつも、「あのSMAPも、とうとう....」との印象が世間に広まったなら、彼らも心外だったことでしょう。

 ところで、仮に公取委に、3人の元メンバーの熱心なファンがいたとしても、確たる証拠も無しに「役所がわざわざ芸能事務所へご注進に及ぶのかな」との疑問が残ります。「いかにも」と感じる公取委の指摘に、さまざまな噂が飛び交い、ワイドショーでも連日取り上げられ、結構な騒動になったのは、皆さんも知っての通りです。 役所も、表沙汰にはできないが、信憑性が高い情報があったからこそ、思い切った行動に出たのでしょう。誰がどんな情報をもたらしたのか....どこかに「有名グループの解散によるテレビ露出減少」が話題に上って欲しい人物がいた筈だ、と頭を巡らせていたところ、そういうことかと思い当たりました。

 今年の1月に、2020年でグループとしての活動を休止すると発表した嵐、多趣味な大野くんは色々とやりたかったことを実現できると楽しみにしているようですが、一方でリーダーとしては残りのメンバーの今後についても、気にかけていることでしょう。 目の前には、解散に至るSMAP騒動の経緯や顛末があり、胸の内の不安が膨らんでいるに違いありません。 SMAPを他山の石とし、メンバー一致の穏やかな形で休止を発表して、嵐のブランド価値を傷つけない配慮は成功しました。しかし活動休止中に不可避となる「ブランド価値の目減り」をどうするかが問題です。解決策は、個人になったメンバーのテレビ露出を減らさないことでしょう。

 嵐には「母娘で熱烈なファンで、グッズ販売のお得意様」という層が少なくない比率で存在します。このうち「母親」層への訴求力を維持するには、やはりテレビ出演は欠かせないと思います。 そこで策士の大野くんが一計を案じ、公取委にいる熱心なSMAPファンに情報を伝えたかも知れません。 公取委が3人の元メンバーのために取ったアクションは、とりもなおさず「事務所やテレビ局に、嵐のグループ活動休止後の対応を考えさせる」効果を持っています。ウエストボールを放ってバッターをスクイズ失敗の三振に取り、ホームへ走り出した三塁ランナーを塁間で封殺するの類いでしょう。さすがに大野くんは頭が良いですね。ダークスーツを着せて、ビジネスの長期戦略を立案させてみたいものです。

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